ずーっと気になっていたポール・スミス展。開催期間ぎりぎりで鑑賞することが出来た。

私自身、ポール・スミスという人物について詳しく知っている訳ではなかったが、いつの頃からか興味を持つようになり、ワンピース2点、Tシャツ1点、鞄1点、そしてパスケースを所有。※あ、ついこの間もトップスを購入…

 

形も、色も、生地も、彼のサインであるロゴも、paul smithはいつも「愉快」で「温かい」。それは、楽しいんじゃない、面白いんじゃない。“愉快”なのである。そんな彼がどんな人物なのかを知りたくて、お気に入りのTシャツを着て足を運んだ。

ポール・スミス。
それはとても自由でポジティブなデザイナー。

これが、ポール・スミス展を後にした、私が出した答えだった。

ランウェイ当日も、現場まで大好きな自転車で出勤するし、床に大の字に寝そべって、周囲をリラックスさせる。「こんなリラックスしたランウェイはない」とスタッフにも言われるそうだ。なんて素敵なおじいちゃんなんだろう。きっと映像で見た以上に、現場はポップで、笑いに満ちているはず。彼はモノをデザインするだけではなく、空間自体も(つまり人の感情までも)デザインしてしまう人なのだ。

今回のポール・スミス展で、「デザインとは何か」ということを改めて考えされられた。

あの有名な「ミニ(車)」も「エヴィアン(ミネラルウォーター)」も「ライカ(カメラ)」も、みながこぞってポール・スミスに「デザイン」を頼む。それは、「車にストライプを飾っただけ」であったり、「ガラス瓶に曲線を引いただけ」であったり、「ボタンに電球マークを手書きで描いただけ」なのだが、これら全ての“だけ”が、各ブランドの商品を一層引き立て、“だけ”の中にポール・スミスを間違いなく存在させる。強調するのではなく、“共存”する彼のデザインは、私に「相乗効果」の真意を突き付けたのだった。

自由でオープンなデザイナーは今回全作品を撮影許可としたが、それは彼自身が写真好きであり、“来場者が気に入った作品をいつまでも所持しておいて欲しい”という思いがあったからだろう。しかし実際はどうだ…?訪れた人は「写真を撮ること」に躍起になり、いつしか「写真を撮ること」が目的になっていたようだ。

写真を撮って、スマホに残して、SNSで共有して、沢山のいいねをもらって…それは今回ポール・スミスが本当に求めていたことだっただろうか?「そんなことでは、彼が創造した「作品の奥の奥」を楽しむことなんて出来ない。」多くの“カメラマン”の間を抜けながら、早々にカメラをしまった私は、胸の中でそう呟いた。そして、私自身しか持ちえない2つの「カ“目”ラ」で、ポール・スミス ワールドを心行くまでで味わったのだった。(そんな中で撮影した数枚をアップします。)

誰よりもお洒落を楽しみ、人生を楽しむポール。目に温もりを与え、心を弾ませる人。美術館を後にした後、私の体は“愉快”と“自由”で満ち溢れていた。

 

詳細

会場/上野の森美術館
主催/上野の森美術館、読売新聞社、フジテレビジョン、ぴあ
協賛/伊藤忠商事、ジョイックスコーポレーション、オンワード�@木堅�@山、スタイル、シチズン時計、ロイネ、Sony UK
特別協力/Paul Smith Ltd.
協力/BSフジ、ANA
後援/ブリティッシュ・カウンシル、J-WAVE
鑑賞日/2016年8月21日(日)
前売券/1500円

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